僕の彼女はかっこいい






両手に収まるくらいのそのぬいぐるみは飾るのに丁度いい大きさだった。




「ここラッコいたっけ?」


しっかり見てきたけれど、今日見た水族館にラッコはいなかった。

そもそも絶滅危惧種になっているから、ラッコがいる水族館も限られている。



「いなかったけど、ラッコ好きなの」



「キーホルダーとかじゃなくていいの?」


お揃いにするならキーホルダーとかいつでも身につけられるようなものを選ぶと思っていた。




「しょうちゃん、絶対つけてくれないもん。でもこれくらいなら部屋に飾っておいてくれると思って」


確かに茶化されるからあまり着けたくはない。






< 168 / 201 >

この作品をシェア

pagetop