僕の彼女はかっこいい
約束通り放課後になると、山木が教室まで迎えに来て一緒に文芸部の部室へ向かった。
一番上の階である四階の数学準備室と図書室の間に部室はあった。
図書室の隣なんて文芸部の部室の場所にしては、すごく良いところじゃないかと思う。
部室の扉を開けるとすでに五人の学生と一人の先生がいた。
元々山木から僕のことが伝わっていたみたいで、僕が名前を言うと他の人たちの自己紹介が始まった。
どうやら一人は三年生、三人は二年生、残りの一人は同級生みたいだ。
顧問の先生もまだ若く、数学担当のようでほとんどの時間を隣の数学準備室で過ごしているらしい。