僕の彼女はかっこいい





自由な参加とは本当のようで、一通り話が終わると何人かは帰ってしまい、残ったのは僕も入れて四人だけだった。




「男の子が入ってくれて良かった、今まで森先生と二人だけだったからさ」


そう言って僕に近づいてきたのは、二年の橋田先輩だった。



さっきいた人たちの中で、男は二人だけだった。

僕が名前をちゃんと覚えたのも男の先輩って理由だからで、他の人は正直さっぱりだ。




「よろしくお願いします」


「あまり来ないけどね。でももし最初にここに来づらかったら、来るとき連絡してくれればいいよ、僕も付き合うから」


「ありがとうございます」




優しそうな先輩でよかった。


気のしれない異性の先輩たちがいるのは、いくら山木がいたって居心地の良さに変わるのは時間がかかるだろう。



気を配れる人なんだなと思った。








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