僕の彼女はかっこいい
ただの幼なじみの距離感
「びっくりした?」
入学式が終わって早々に帰った僕の所に彼女が現れたのは、僕より二時間後のことだった。
「そりゃあするでしょ。代表にもなってるし、どれだけ勉強したの」
少し呆れながら言う僕とは反対に、彼女は得意気な顔をしていた。
「翔ママにも内緒にしててもらった」
「母さんはいつも僕よりみなみの味方だな」
同じマンションに住んでいる僕たちは物心ついたときから一緒にいた。