僕の彼女はかっこいい







「ごめんな、用事頼んじゃって。間に合うか?」


担任の先生が申し訳なさそうに言ったのに対して、大丈夫ですと返す。



「お腹すいたろ、お菓子やるから」


そう言ってチョコレートを私の手に乗せた。

確かにお昼過ぎているから、お腹は減っている。



「ありがとうございます、さようなら」


職員室を後にして外へ向かう。






今日のような毎月最後の金曜日には学校全体で試験がある。


午前で終わるその日は、午後には先生達が採点や職員会議を行うからという理由で、部活もないところがほとんどだった。

もちろん生徒会もない。









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