僕の彼女はかっこいい
大事なことってなんだろう。
祐介の言った意味が理解できなくて少し考えていると、僕のスマホが鳴った。
“帰ってきたら教えて。待ってる”
「みなみちゃんから?」
「うん」
クラス会に行ったはずなのに、どうして。
まだ三時にもならないくらいだった。
こんな早くの時間にお開きになるとは考えにくいし、なにかあったのか。
「みなみちゃん、なんだって?」
「なんか、帰ってくるの待ってるって」
僕がそう言うと帰るかと言って、祐介は立ち上がった。
「俺も今日どうせ塾だし」
たぶん僕が早く帰れるように気を遣ったんだと思う。