僕の彼女はかっこいい






いつもより少し緊張した雰囲気で、僕の隣に座ると真っ直ぐと目を見つめてきた。




「しょうちゃん、好き」



「え?」





「私の彼氏になってほしいの」



そう言って少し顔を赤くする彼女だったけど、目を反らすことはない。


急に言われた言葉に戸惑って先に目を反らしたのは僕だった。





「どうした?急に」


「しょうちゃんに好きって言ってたつもりで、言ったことなかったから」



そう言われると、確かに好きとはっきりと言われたことはない。


家族対するものじゃないのかという少しの疑念も、この彼女の告白でなくなった。




嬉しい、可愛い。

素直にそう思えるのに、少し彼女に言われたことが少し情けない。






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