僕の彼女はかっこいい
「明日からは一緒に学校行こうね」
「……やだよ」
僕が断ることを予想していなかったのか、彼女はなんでと僕に詰め寄ってきた。
昔から彼女はどこにいても目立つ存在だった。
幼稚園でも、小学校でも。
離れていた中学でも、彼女の行った中学には小学校からの僕の友達もいたから、色々と噂は入ってきていた。
生徒会長に吹奏楽部部長。
僕と同じ高校に入るために頑張った学業でも、学年の上位をキープ。
友達は多いし、ムードメーカー的な存在でもあるけれど、決して流されはせず、自分の意思を持っている。
同級生にも先生たちにも彼女を嫌いという人は、ほとんどいなかった。
いたとしてもただの妬みに近いものだろう。