僕の彼女はかっこいい
「え、そうなの?」
「なんでなんで?」
「好きだったの?」
周りが騒ぐ中で呆れた目でこちらを見ている咲良と目があった。
咲良には唯一付き合い始めたことを言った。
その時に騒ぎになるから大々的にはしないほうがいいかもねと言われた。
その時はさすがに騒ぎにはならないとは思ってたけれど、この騒がしいの見てると咲良の言うことが正しかったと思う。
「はい、騒がない。席座って」
どうしようと思っていると試験を返し終えた先生が声をあげた。
しぶしぶ自分の席に座りだすクラスメイトたちを見て、思わず我慢していたため息がもれた。