あなたにありがとう〜大切な人へ〜
story2. 大切な人との出会い〜私を変えてくれた人〜

いろんなことがあった、高校3年間。いよいよ、卒業の日。私は、無事高校を卒業した。春休みになり、初めてのアルバイトが始まった。近所の靴屋さんでアルバイトをするようになった。人生で初のアルバイトということもあり、少し自分の中で精神的にキツかった。
ある日、私は最近始めた配信アプリであるユーザーさんが気になって、覗いてみた。そのユーザーさんは今日、初めて配信したという。しかし、初めてにしては配信が上手すぎて、惹かれてしまった。そのユーザーさんの名前は悠希。その日から毎日のように、悠希は配信をしていた。その度に、覗きにいってコメントをしていた。
SNSで悠希のことをフォローしていた。配信で、悠希はDMくれたらLINE交換するよ〜と言っていた。私は、悠希のことが好きだった。だから、DMでLINE交換しよう!と言って交換した。交換した当初、私はアルバイトでかなり精神的にキツかったというのもあり、悠希に相談していた。相談する度に、的確なアドバイスをくれて私にとって悠希は心の支えだった。悠希のことを知った時は、異性として、好きだった。しかし、話していくうちに悠希は年上ということもあり、私にとってお兄ちゃん的存在に変わった。
ある日、悠希は私にこんなことを言ってきた。
「りなさー、もし良かったらグループ入らない?」
私は、そのLINEの文面をみて入りたいという気持ちと入りたくないという気持ちが半々で、迷っていた。そして、悠希に対してLINEを返した。
「少し時間をくれないかな?」
数日間考えて、私は悠希にLINEを送った。
「この前言ってたグループの話だけど、入ってみたい。」
私は、グループに入ることにした。誘われた当初は、人見知りということもあって、怖いという気持ちがあった。しかし、これを機に考えを変えようと決めたのだ。
グループ招待され、加入した。加入して早々、グループ通話が開始された。開始したのは、悠希だった。私は、すぐにグループ通話に参加した。すると、いろんな人が参加してきた。私は、人見知りを発動させた。しかし、なぜかいつもよりかは話せた。いろんなことを話した。夜遅くに話し始めて、朝を迎えるまでゲームしたり、話したり、本当にあっという間だった。
グループに加入して、私の中でいろんなことが変化した気がする。アルバイト先で、私に嫌味を言ってくる従業員がいた。私は、ずっと我慢していた。しかし、それをグループに相談すると、自分が言われたかのように一緒にどうしたらいいのか考えてくれた。そして、私はアクションを起こした。そう。その従業員に対して、しっかりと゛仕事中なので、後にして貰えますか。゛と言うことができた。
本当に、グループに加入して良かったなと思う。今までは自分自身のことなんてどうでもいいなんて思っていた私だった。しかし、グループに加入してから、自分自身を見つめることが多くなった。そして、良い意味で変わることができた。悠希に感謝しかない。そう思った。
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