あなたにありがとう〜大切な人へ〜
story3. 本当の気持ち〜初めての本当の恋〜

悠希と出会って数ヶ月が経過した。私は、悠希と出会って、グループのみんなに出会ってやっと自分らしく生きていると思う。そして、今は自分のことが大好きだ。全てを受け入れるようにした。
ある日のことだった。悠希に当たり前かのようにLINEをした。
「今日、ちょっと心配電話できないかな?」
すると、いつもだったらいいよ!とかOK!って返信をくれるのに、今日は違った。
「ごめん、一時LINEとか通話とかできない。」
初めてだった。私は、自分を追い詰めた。何かしたかなとか変なこと言ったかなとか。精神的にどん底に落とされた気がした。
しかし、そこで初めて気づいた。自分の悠希に対する本当の気持ちに。私は、悠希のことが好きなんだ。突き放されて、距離を置かれて初めて知った。こんなに想うのは人生で初めてのことだった。本当の恋ってこのことなのかと思った。
初めてのことで何がなんだかわからなかった。片想いはしたことがあった。でも、それは一目惚れとか本当に好きになったとかではなくて、子どもの遊びみたいなものでこの日といいなくらいの気持ちしかなかった。悠希と出会って初めて分かった。恋は、こんなにも切なくて、苦しいことなんだということ。ただただ幸せなだけだと思っていた。
悠希と連絡を取らなくなって数週間が過ぎ、今何してるのかな?なんて考えていたある日のことだった。
「やっほー!元気??」
普段通りのLINE。悠希から久々、LINEが来たのだ。たった9文字の言葉、1通のLINEなのに、こんなにも嬉しいなんて。これが恋なのか。そう感じた。悠希のLINEに私は返信した。
「元気だよ!どうした??」
すると、少ししてLINEが返ってきた。
「今日、話さない?通話できない??」
嘘でしょ!?通話!!私は、幸せだった。しょっちゅう連絡してた頃は、通話なんて当たり前だった。でも、今の私にとって悠希は好きな人。好きだってことバレないように、普段通りに接していこうと決めた。
「いいよ!10時頃なら!」
そう返信した。
そして、いよいよ10時過ぎになった。自分からじゃなくて、悠希からLINEが来るのを待とうと思い、少し待っていた。すると、悠希からLINEが来た。
「りな、できる??」
「できるよ〜!」
ピロピロピロ♪
悠希から電話がかかってきた。
「もしもし〜」
「もしもし!久しぶりだね、りな元気そうで良かった!」
いつも通り、世間話とか悩み相談とかいろんな話をした。やっぱり、悠希のこと好きなんだ。でも、悠希に私が好きってことがバレたりしたら嫌われちゃうよね。きっと今までみたいに、楽しく電話したりLINEしたり、できなくなるよね。
本当の気持ち、人生で初めて本当の恋をした私は、これからどうしたらいいのだろうか。
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