激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 私より一カ月後に生まれたお隣のモリスは、晴れた日にはよく木陰のバウンサーでペットの二匹のレトリバーに埋もれて、お昼寝している。窓越しにそれを見る度、私は涙がちょちょぎれる。
 どうして、そのポジションに私がいない? どうして私のママは、前世でも今世でも狙いすましたかのように動物アレルギーを持っている?
 ……まぁさ、モフモフの竜が飛びまくってる空を眺められるのは、眼福ではあるけれど。でもさ、見てるだけじゃ、……ねえ?
 私はちゃーんと言ったはずだ。『最強激カワのモフモフが、私にだけ懐いて、心ゆくまでモフり放題。寝ても覚めても、モッフモフ。しかも、モフモフと意思疎通だってできちゃって、親友になれちゃうレベル』って……。
「はあ゛ぁあ゛あ゛ぁ~~」
 神様一年生への恨み節は尽きなかった。
「……ねぇパパ? 今、フローラがおっさんみたいなため息をつかなかった?」
 ギクッ。
 ママが小首を傾げ、訝しげにパパに問う。
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