激おこ転生幼女のモフモフ無双!
「きゅ(あらら、許しちゃうのね? 炭でよかったのに、ざーんねん)」
ピンクのドラゴンがひと声鳴いたと思ったら、直後、乱暴に右前足を振り上げた。
「ヒィイイッ」
彼女の右前足からジャキンと伸びた爪が奴のマントを引き裂き、ゴンザレスは地面に真っ逆さまに落っこちた。息はあるようだが、あり得ぬ方向に曲がった足をはじめ、何か所か骨折をしたようで、奴は地面に伏したまま起き上がれずにもがいていた。
普段はしまわれていたために、これまで見る機会はなかったが、ドラゴンはその身にずいぶんと鋭利な爪を持っていたらしい。初めて知る事実に驚嘆しつつ、俺は懐から手持ちの帳面を取り出した。
……おっと。そんなことより今は、せっかく奴から言質を取ったのだ。正式な書面として文章に起こし、きちんと署名させておいた方がいいな。
俺は帳面の真白いページを切り離すと、先ほどフローラがゴンザレスに提示した条件を手早く書き記す。それを手に、虫の息の奴のもとに駆け寄って、署名を迫った。
ピンクのドラゴンがひと声鳴いたと思ったら、直後、乱暴に右前足を振り上げた。
「ヒィイイッ」
彼女の右前足からジャキンと伸びた爪が奴のマントを引き裂き、ゴンザレスは地面に真っ逆さまに落っこちた。息はあるようだが、あり得ぬ方向に曲がった足をはじめ、何か所か骨折をしたようで、奴は地面に伏したまま起き上がれずにもがいていた。
普段はしまわれていたために、これまで見る機会はなかったが、ドラゴンはその身にずいぶんと鋭利な爪を持っていたらしい。初めて知る事実に驚嘆しつつ、俺は懐から手持ちの帳面を取り出した。
……おっと。そんなことより今は、せっかく奴から言質を取ったのだ。正式な書面として文章に起こし、きちんと署名させておいた方がいいな。
俺は帳面の真白いページを切り離すと、先ほどフローラがゴンザレスに提示した条件を手早く書き記す。それを手に、虫の息の奴のもとに駆け寄って、署名を迫った。