激おこ転生幼女のモフモフ無双!
「さっきの話、スカーレットが超乗り気で。どんどんやっちゃえって、張り切ってる。一応、進軍された時の保険で、こっちから無用の攻撃はしないって、言っといたけど」
 私が言葉尻を遮って告げれば、フレディは目を丸くした。
 あ、これ……。
 私は驚きを隠せない様子の彼を前にして、小さな発見をしていた。鉄面皮が崩れ、その綻びから覗く人間らしい表情の方が、取り繕ったそれよりもずっと素敵だと……。
 するとここで、フレディが私に、いまだ当惑が色濃く残る目を向けた。
 ん?
「……なぁフローラ、俺はいまだに信じられない思いだ。君はどうやって、あのドラゴンと友になった?」
「うーんと、一言で言えば体質かな。私は生まれつき、ドラゴンにモテモテになれちゃう星の下に生まれたのよ!」
 私が力強く断言すればフレディは一度目を見開き、すぐにスッと細くして私の頭をぽんぽんと撫でた。
「そうだったか」
 私は彼の軽すぎる反応に、ぷぅっと頬を膨らませた。
「口からでまかせって思ってるんでしょう?」
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