激おこ転生幼女のモフモフ無双!
第二章

 キラキラの太陽が顔を出し、いつもの時間にパッチリと目が覚めた。
《おはようフローラ、とってもよく寝てたわね》
 起き抜けの目に飛び込んだ極上のモフモフのドアップに、ニンマリと口角があがる。
「おはよう、スカーレット! フレンドラさん!」
《ずっと、にこにこして眠っていたよ。なにかいい夢でも見ていたのかい?》
「そんなところ!」
 フレンドラさんに元気よく答えながら、しかし、本当に「いい」のは夢ではない。夢よりなお素敵な現実に、私はニマニマがとまらなかった。
 ――ガヤガヤ。――ざわざわ。
 ん? ふいに、庭先がずいぶんと騒がしいことに気づく。
「こんな朝からお客様……?」
《違うよ》
 私がポツリとこぼせば、スカーレットが即座に否定を返した。
《昨日言ってた、仲間たちよ。あたしがひと声掛けたら、想像以上に集まってくれちゃって》
 ……仕事、はやっ!
《ちょっと覗いてみる?》
 怖いもの見たさで、コクコクと頷く。
 するとスカーレットが私をヒョイッと小脇に抱え、窓前に移動する。雨除けのシートの隙間から覗けば――。

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