激おこ転生幼女のモフモフ無双!
《……もっしゃ、もっしゃ。ママさんが作ったオムレツは美味しいわね~。脇にのってるパリパリのレタスがこれまた、……もぐ、もぐ、……パリ、パリ。うふ~ん、美味しいわぁ~》
 テーブルの向かいでは、仲間を招集した張本竜であるスカーレットが、外の状況に見向きもせず、目の前の既に何皿目ともわからぬお代わりに夢中だった。
 おそらくスカーレットが彼らに一声かければ、状況は百八十度も違ってくるのだろうが……。
 ちなみに体長三メートルのスカーレットは、ギリギリ子供部屋を通り抜けて、我が家の廊下を歩けたが、四メートルのフレンドラさんは駄目だった。そのフレンドラさんは現在、爺やさんと一緒に騎士たちの訓練を少し離れたところから見守っていた。
 王配のフレンドラさんや、古竜の爺やさんも、彼らに対し発言力を持っているはずだが、それを行使するつもりはないらしい。とはいえ神獣というのは本来、人間のあれやこれやには不干渉というのが不文律。
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