千切れてく赤い糸
別れ
「別れよう」


突然だった。

ワケわかんなくなった。

なんで?

涙がでてきた。


「――嘘、でしょ……?」


信じたくなかった。

だって、こんなに好きなのに…。


「泣いても駄目だからな。
ほら、手ぇ貸して」


座ってたあたしに手を出してきた。

そういう優しいところが好き。


「大丈夫?
涙ふけきなよ」


そう言ってふざけたように笑った。

その笑顔が好き。


《どこが好き?》


聞かれても困らないように、答えはちゃんと準備してのに。
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