ラグジュアリーシンデレラ
第6話 展望台で
やっと青志が、林人さんの事を分かってくれた。

心が浮き立つ。

だけど林人さん、社長令嬢との結婚を迫られていたなんて。

私が傷つかないように、黙ってくれていたんだろうけど、隠し事しないで、教えてくれればよかったのに。


そして朝、出社するとエレベーターで、亀山さんと一緒になった。

「おはようございます。」

「おはよう。どう?社長と別れる決意はできた?」

朝から、嫌みだな。この人。

「すみません。そんな決意はできなくて。」

「いいのよ、おいおいで。社長は、素敵な方だもの。なかなか決心着かないのは、よく分かるわ。」

いや、何で別れる方に、ベクトルが行ってるの?


38Fでエレベーターを降りて、二人でオフィスに入った。

「おはよう、結野さん。」

「おはようございます、留美子さん。」

留美子さん、出社早いな。

「あっ、おはようございます。亀山さん。」

「おはよう。今日も一日、宜しくね。」

「はい。」

そして亀山さんは、社長室に入っていく。
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