ラグジュアリーシンデレラ
アポなしで会えると思っているって事は、やはり林人さんとプライベート交流がある人!

こんな時は、どうすればいいの!?

「りずさん?」

声のする方を振り向くと、そこには林人さんが立っていた。

「あっ、社長……」

「わあ!林人さん、やっと会えた!」

その瞬間、その人は林人さんに抱き着いた。

ええっ!?

「りずさん、落ち着いて。」

林人さんが、その人を引きはがす。


「だって、1カ月も会えなかったんだもの。寂しかった。」

「あのね。」

林人さんは、困った顔をしている。

「社長、立ち話もなんですから、一度社長室で落ち着いて、お話されては。」

「うーん。」

林人さんが迷うって、何なんだろう。

余程、やばい人?

「あなた、話の分かる人なのね。ありがとう。」

そう言うとその人は、会社の中に入って行く。

そして、はぁーっと林人さんから、ため息が聞かれた。
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