ラグジュアリーシンデレラ
「愛する人を、守りたいのね。」

「えっ?」

「美談だわ。よしっ!それに乗るわ。」

「ありがとうございます。」

そして私は、そっと社長室に入った。


「どうしたの?取り込み中なんだけど。」

亀山さんは忙しそうに、しているけれど、何もしていない。

いろんな事を考えているんだろうなぁ。

一方、林人さんは電話をしている。

たぶん、りずさんのご両親とかに、連絡しているのかな。

「ダメだ。繋がらない。」

林人さんは、がっくりきている。

「だから言ったでしょう?もう決定事項よ。諦めて。」

りずさんは、腕を組んで高笑いだ。


なんだか、可哀相になる。

りずさんが秘書になったら、この二人を引っ掻き回すと思うし、会社の事を逐一報告しそう。

『パパが、そう言っているから。』

そんな事を言うりずさんが、今から目に見えてくる。

でも、そんな事はさせない!

林人さんを守るのよ!私!
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