ラグジュアリーシンデレラ
林人さんが”はい”とドアを開けた。

「うわっ!」

林人さんの驚く声が聞こえた。

「どうしたの?林人さん!」

私もドアの方へ行くと、そこにはりずさんが立っていた。

「な、なんであなたがここにいるの!?」

「それは、こっちのセリフよ。」

りずさんは、部屋の中に入ってくると、私を体事押した。

「どうして、私の婚約者と一緒に、ホテルにいるの?」

りずさん、すごく怒っている。


「その件ですけど、林人さんの婚約者は、私です。」

「はあ?」

りずさんは、だんだんと口が悪くなってくる。

「誰が許したのよ!林人さんのご両親には言ったの!?」

「まだですけど……」

「だったら、私の方が上じゃない。」

するとりずさんは、ソファにドンと座った。

「私は、林人さんのご両親に認められた婚約者よ。勿論、私の両親も林人さんを婚約者だって認めているわ。結野さんはどうなの?」

「私は……」

まだ林人さんのご両親にも、会っていない。
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