ラグジュアリーシンデレラ
「すみません、会議中でしたか?」

「いいえ。」

私は思い切って、ドアを開けてみた。

中には、この階のOLさん達が、会議の準備をしている。

「清掃に入りたいんですが、いいですか?」

「いいですよ。」

「ありがとうございます。」

私は一礼して、窓の方向に向かった。


ここのOLさん達、やっぱり高層ビルに働いているだけ、綺麗な人ばかりだ。

私も違う日はOLだけど、あんな高そうな服、着る事なんてできない。

おそらく、隣のショッピングモールとかで、洋服買ってるのかな。

羨ましいな。

そんな事を思いながら、窓のサッシを拭き続けた。

その時だ。

「ねえねえ、隣の会社の社長。見た?」

「もしかして、インテリジェンスの井出社長?」

「カッコいいよね。」
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