ラグジュアリーシンデレラ
もう井出さんには、敵わない。

「これからは、俺の事名前で呼んでね。」

「はい。」

「じゃあ、練習。」

「林人さん。」

「いいね。」

私が名前で呼んで照れると言うよりも、林人さんの方が萌えを感じているような。


「そうだ。今度、弟の青志君を連れて、どこか食事でもしよう。」

「青志を連れて?」

林人さんがニコッと笑う。

「この前ちらっと会ったけれど、いい子だね。」

「はい。私よりもデキが良くて。」

「大学どこ受けるの?」

「本人は、医大を目指しているんです。」

「へえ。」

青志は、私よりもしっかりしているから、いい医者になれると思う。

「その話も、してみたいね。」

なんだか林人さんが喜んでいる顔を見ると、私まで嬉しくなる。

青志も、私の恋愛応援してくれるって言ってたから、一緒に来てくれるよね。
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