ラグジュアリーシンデレラ
私は早速青志に、その事を伝えた。

「この前の人でしょ?いいよ。」

青志は、すんなりOK。

「社長さんって言ったよね。何の社長さんなの?」

「事務用品って言ってた。」

「事務用品か。薄利多売ってやつ?」

青志は、お風呂で洗った髪を、バスタオルで拭いていた。


「でもね、すごいんだよ。住んでるマンション、一億とかするんだって。」

「えっ?」

青志は、手を止めた。

「事務用品って、そんなに儲かるの?」

「儲かるんじゃない?」

私はキッチンに行って、お皿を洗い始めた。

「騙されてるんじゃないか?」

「まさか。」

「だって、事務用品で一億するような場所、住めないだろ。」

青志は真剣な目をしていた。


「よし。会った時に、問い詰めてやる。」

「ちょっと、青志。」
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