ラグジュアリーシンデレラ
言っていいものか、分からない。

でも、林人さんとの間に、隠し事なんて嫌だ。

「……青志に、反対されたんです。」

「反対?俺との事?」

「はい。御曹司だったら、政略結婚で結婚相手が決まってるはずだって。」

林人さん、困っている。

やっぱりそうなのかな。

「正直、そういう話も出ているけれど、全部断っているから。」

私は、林人さんを真っすぐ見た。

「今は、結野しか見てないよ。俺。」


ああ、キスしたい。

イチャイチャしたい。

林人さんに、ぎゅっと抱きしめて貰いたい。


「結野、やばいって。」

「えっ?」

「そんなエロい目で見られたら、俺、我慢できなくなる。」

かぁーっと、顔が熱くなる。

「ちょっと、こっちに来てくれる?」

「はい?」
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