ラグジュアリーシンデレラ
今日は林人さんに会える。

しかも、ホテル!

Hな予感しかしない。

私は林人さんが去った給湯室で、顔を押さえてジャンプした。


「結野ちゃん。」

「うわああ!」

斉藤さんが顔を出して、私は後ろへ大きく飛んだ。

「ご機嫌だけど。早く掃除しないと、社員さん達来るから。」

「はい。」

林人さんとイチャついていた時間は、仕事で返さないと。

私はバケツを持つと、急いで他のオフィスの窓サッシを拭きに行った。


そして17時。

私は仕事が終わると、ホテルのフロントへと向かった。

林人さん、来てるかな。

キョロキョロ辺りを見回すと、誰かに肩を叩かれた。

後ろに振り向くと、そこには林人さんが立っていた。

「お姫様、待ってたよ。」

「えっ?」

「シンデレラは、頑張ったご褒美に、お姫様になるんじゃなかったっけ?」
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