ラグジュアリーシンデレラ
「結野。今の仕事辞めて、俺の会社に来ないか?」

「ええっ?」

「少し前から考えていた。結野は、スタッフとしての才能はあるんじゃないかって。だから、俺の会社に来て貰えないかって、思ってた。」

「だって、私が仕事したなんて、あの時の書類の冊子を作っただけで。」

「十分だよ。」

林人さんは、私の手を握った。

「それに来てくれたら、今よりももっと、結野に会える。」

どうしよう。

顔がニヤける。

林人さんに、愛されている。

嬉しくて、たまらない。

「いいね。」

「……はい。ただ契約の期間があるので、それが終わったら。」

「分かった。これで決まりだね。」

そして林人さんは、私を立ち上がらせた。


「お姫様。やっとお城に登場だね。」

「王子様のいる?」

「ああ。俺のいる、俺の城にだ。」

林人さんは私を一回転させると、ベッドに押し倒した。
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