チップじゃなくてキスがほしい
虎徹のターンが来た。手元を見ればファーカードが出来上がっている。同じ数字のカードが四枚揃った組み合わせで、強い方のカードだ。
(フランソワーズがあんなに余裕なのはきっと、一番強いロイヤルストレートフラッシュが出来上がっているからじゃないかな。いつもフランソワーズは僕より強いカードをいつの間にか作ってるし……)
コールと言うかドロップと言うか……。虎徹は考え始める。ここでゲームを終わらせればまた虎徹の負けだ。
(もう少しだけでもいい。フランソワーズといたい)
虎徹の中にそんな思いが芽生える。いつもフランソワーズとは一回勝負をしたら帰っていた。いつもはそれで満足していたが、今日は離れてしまうのが寂しかった。
「コー……」
ゲームを続けようと口を開いた虎徹だったが、最後までその言葉は言えなかった。何故なら今、フランソワーズとの距離がゼロになっているからだ。虎徹の唇とフランソワーズの唇が重なっている。
(フランソワーズがあんなに余裕なのはきっと、一番強いロイヤルストレートフラッシュが出来上がっているからじゃないかな。いつもフランソワーズは僕より強いカードをいつの間にか作ってるし……)
コールと言うかドロップと言うか……。虎徹は考え始める。ここでゲームを終わらせればまた虎徹の負けだ。
(もう少しだけでもいい。フランソワーズといたい)
虎徹の中にそんな思いが芽生える。いつもフランソワーズとは一回勝負をしたら帰っていた。いつもはそれで満足していたが、今日は離れてしまうのが寂しかった。
「コー……」
ゲームを続けようと口を開いた虎徹だったが、最後までその言葉は言えなかった。何故なら今、フランソワーズとの距離がゼロになっているからだ。虎徹の唇とフランソワーズの唇が重なっている。