僕達は大人になりたかった
機嫌の悪い軽い足音が近づいてくる。母。
ガラガラっとドアを開ける。
僕達子供はあからさまな嘘寝をする。
バレて、母は父の愚痴を言い始める。
同じく父が嫌いな子供達はそれに頷く。
しばらくすると父が来る。
機嫌の悪い重い足音。
ガガガがっとドアを開ける。
舌打ちをし、小さく母を言葉で殴り、
母は引きずられるように彼らの寝室に向かう。
二人の大きなため息が子供部屋に漂う。
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop