暗闇の先に…(続)
「壊すんだよ。この娘はなぁ、ウチの美華を悲しませた張本人だ。だから人間として生きていけないようにしてやるのさ」
安藤さんは息をのんだ
「……狂ってる。組長、あんた狂ってるよ」
その言葉を聞いた周りの人達は、安藤さんを容赦なく暴行した
そんな安藤さんを横にして、田辺さんは私に薬を飲ませた
錠剤を飲まされるようになってから、薬が切れはじめると体が重く、気分が悪くなり ひどい虚脱感(きょだつかん)に苛(さいな)まれる
ボーとしてる時間が増え、食べ物を口にしても美味しいと思わなくなった
時々、何の為に生きているのか分からなくなる事がある
このまま死んでしまえたら楽になるのに
ベッドに横たわり天井をボーと眺めながら、そんな事を考えていた