暗闇の先に…(続)
銀に車を出してもらい、店から少し離れた所で待機してもらう
「悪いな、銀。こっちに付き合わせちまって。親父達は、もう行ったんだろ?」
「とんでもない、俺は昔から坊(ぼん)の世話役ですから。組長と若は先程 出かけられました。事務所と自宅を同時に叩くそうです」
親父達が動いたとなれば、田辺はこちらまで気を回せねぇはず
「じゃあ、行ってくる」
「お気を付けて、坊。何かありましたら連絡を。すぐに駆けつけます」