暗闇の先に…(続)
「………」
一人取り残され、ちょっと虚しくなった
遅れて部屋に入ると陸斗と輝真は神妙な顔で話し込んでいる
話しの邪魔にならない様に静かに陸斗の隣に座った
「ここに来る時、テツに連絡入れたが問題なかった。族には関係ねぇみたいだ」
逃げ回りながら電話する余裕があったんだ…
陸斗といい、輝真といい…何で そんなに体力があるの?
「アレは組の者で間違いねぇな。ただ何処の組で、何が目的なのかわからねぇ」
「陸、親父に連絡入れてみろよ。陸の所まで組関係者が来るんなら、親父の所も何かあったのかも知れねぇぞ?」
「そうだな。まぁ、親父達に関しては心配する必要はねぇだろうが…何か手がかりが分かるかもな」
そんな会話をしていると陸斗の携帯が鳴った