暗闇の先に…(続)


「何で知ってんだよ?」



輝真が目を丸くして言うものだから可笑しくって つい笑ってしまう



「何でって…今だから言うケド。以前、私と陸斗が喧嘩別れした原因だよ。輝真が寝ぼけて私に抱きついた時、『紗理奈』って言ってたの。その後、丁度 陸斗が来て…「あぁ、あの時か。そうだったな…」」



そうやって思い出話しをしていると 陸斗は当時の事を思い出したようだ



「別れた原因って……俺のせいだったのかよ。陸、ごめんな」



頭を抱え込んで落ち込む輝真



「別にいいって。俺も早とちりしたんだし……信じてやれなかった俺も悪いんだ…」


 
変な空気にさせてしまった…これって私のせい?



「で、でも!まぁ。良かったじゃん、輝真。それで?いつから同棲するの?」



気を取り直して話しの続きをしていると突然リビングのドアが開いた
< 201 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop