暗闇の先に…(続)


目を凝らして見ると、外灯の明かりの中で人影が動いている



「うぅ……くそ、ガキが…ゴホッ」



男性はそう言うと動かなくなった



「し…死んだ、のかな?」


輝真の影から恐る恐る見ていると、突然 輝真が歩き出した


「ま、待ってよ」


こんな所で一人残されたら、たまったもんじゃない


「気を失ってるだけだな。上に行くぞ」



怖い、不安、心配、色んな感情が渦巻いて足が震えだす


そんな私に気付いて、輝真が階段を上がる足を止めた



「外で待っとくか?」



「それだけは嫌!付いて行くッ」


気絶してるからって、あんな得体の知れないヤツがいるのに一人で待っとくなんてありえない

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