暗闇の先に…(続)


それから数日が過ぎても日下部君は学校に来る事はなかった



先生も何度か自宅に電話を入れてるみたいだけで、親から『部屋から出てこない』と言われたそうだ




そして そのまま冬休みとなった



陸斗達は高校最後の冬休みとなる



「ねぇ、最近 こうやって集まるの少なくなったよね」



カウンターに座りジュースを飲みながらポツリと言う



「まぁな。俺ら もうすぐ引退するし、あとは下の奴らに任せてるんだよ。それに、進学するヤツもいるし…受験勉強中だ。ま、俺とテツは就職だけどな」




「そっか…何か寂しくなるね」




輝真の大きな手が私の頭を乱雑に撫でた



「何、落ち込んでんだよ。そんな永遠の別れじゃねぇんだから、いつでも会えるだろ。俺は、まず知り合いのバーで働く。そして必ず この店をオープンさせる」




「うん、楽しみにしてる。毎日 来ちゃうかも。私も そろそろ先の事を考えないとなー」



いいなぁ、輝真は夢があって…その夢を目標に進んでるんだもん




「お前、考えるって…そんなもん考える必要ねぇだろ。陸斗と一緒になるんだから」



「なっ!一緒にはなるけど、私は働くの!自分がしたい事、まだ見つけてないけど……兎に角、陸斗にばっかり頼ってられないから働くの」




そう意気込んでたら、ポンっと頭に手が乗った

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