暗闇の先に…(続)
✾陸斗side✾
彩夢が着替える為に部屋を出て行ってから だいぶ時間が経っている
「遅いな」
テーブルに頬杖をつき、扉を見たまま溢れた言葉
「本当ね…私、見てくるわね」
御袋(おふくろ)が俺の言葉を拾うと部屋から出て行った
暫くして首を傾げながら御袋が戻って来た
「彩夢の姿がないの…それに、バッグも持ってきたドレスも。化粧室かしら?」
ドレスを持ってトイレだと?
何かあったと悟った俺は、御袋を押し退けフロントへと向かう