暗闇の先に…(続)
すると日下部君は椅子に座り、ナイフを膝の上に置き、携帯を取り出すと何やら操作している
「彩夢、今から動画を撮るよ。僕と一緒になるなら、その証拠に…そして、断るなら君が生きていた証拠になる。どちらにしても、僕にとっては一生の宝物だ」
そう言って、私を撮り始めた
「ただ、撮るのもつまらないし…どうしようか。寒いから、体を温め合ってもいいけど…どうせなら僕は、ベッドの上がいいんだ。だから、それは彩夢が僕を選んだ時のご褒美にとっておこう」
動画を撮りながら、さっきから ずっとブツブツと独り言のように話してる
すると携帯を持ったまま、私の所まで来て腰を下ろした
右手に持たれたナイフで私の頬を撫でながら首元へ滑らせた