暗闇の先に…(続)


そうして夕食の準備を手伝いに行くと、台所がまるで学校の給食室みたいに広かった




「広ッ!!」



思わず口に出した



「ビックリした?私も初めて見た時は、彩夢と同じ事を言ったわ。ここには下働きの若手の子達が住んでるからね、当番制で食事の準備をするの。組の正月は終わったけれど、皆家族と過したいでしょ?だから今日から3日間は実家に帰ってもらってるのよ」




「そうなんだ。何人くらい住み込みしてるの?」




ママは大皿を台に置き、冷蔵庫から いくつかのタッパーを出した




「そうねぇ、50人くらいかしら。通いの人達を合わせたら80人くらいかな。これでも少なくなった方よ。昔は100人以上居たんじゃないかしら」




「すごい…そんなに?あ。ママ、私が盛り付けする」

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