暗闇の先に…(続)


シュボ…


タバコに火をつけ 体を起こした石垣さんは陸斗にメモを渡すとテーブルに隠し撮りしたであろう写真をばら撒いた






陸斗はメモに目を通すと石垣さんを見る



「これは、リストか」



「あぁ、そうだ。きっかけは何であれ最終的に親父は、お前ら兄弟と玖賀の親父さんのタマを狙ってる。その為には手段を選ばない。親父は同盟を組んだ時から ずっと、この機会を狙っていた」



陸斗の手にあるメモを覗き込むと


『極心会 組長•玖賀康常 若頭•玖賀湊斗(クガミナト) 玖賀陸斗』


そう書いてあった



そして別の紙には何故か私の名前と写真まであった



「何で彩夢の写真まであるんだよ…」



呟いた輝真の質問に答えたのは智也さんだ



「それはお嬢から渡された追加リストっす」



お嬢……あの日、陸斗の実家で会ったあの女の人…



「親父は、お前らを全員を始末し、極心会を吸収した後、自分がてっぺんになるつもりだ。極心会の傘下の中にも裏切った組がいる。何処の組までかは知らねぇが。慎重に行動しろよ。まずは裏切った傘下を見つけろ、そして体制を整えるんだな」



「……分かった。感謝する」




「おい陸斗、この件が全て片付いたら俺らを極心会に入れてくれるよう 親父さんに言っといてくれや」



「あぁ、伝えとく」


そう言うと、陸斗は席を立ちドアへ向かう


その後を 急いで付いて行った

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