暗闇の先に…(続)
帰りがけ、マンションに寄り、食材や着替え、貴重品を持って輝真のアパートに戻った
『マンションでも良くない?』って言ったんだけど、輝真から却下された
『この件が終わるまでは石垣さんの為に陸の存在を知られるワケにはいかない』と言うワケだ
ちょっと遅めの夕食を作りテーブルへと運んだ
陸斗は輝真の携帯で、お兄さんと連絡をとり今日の事を全て伝えていた
「…と言う訳だ。俺は、しばらく動けねぇ。あぁ…死ぬんじゃねーぞ、兄貴。親父にも伝えといてくれ」
そう言って電話を切る陸斗にビール片手に輝真が言う
「湊斗さんには、直さんとアキさんが付いてるし心配ねぇって。第一、湊斗さんが そう簡単に殺られる訳ねぇじゃん。陸より強ぇーんだから」
「まぁな。しかし、傘下の組か……厄介だな」
「とりあえず飯食おうぜ」
そうして食事を済ませ、陸斗と輝真はパソコンに向かって色々と情報を集めていた
二人の様子を伺っていると陸斗と目が合った
「彩夢、今日は疲れただろ?ベッド使っていいから先に寝な?」
陸斗によってベッドへと誘(いざな)われた
深い眠りにつくまで陸斗は側にいてくれた