暗闇の先に…(続)
「あの…『支配者』の人ですよね?陸斗達はまだですか?」
「あ、総長とテツさんの。えっと多分もう少ししたら来ると思うんだけど。今日、やたらと警察がいたんで、巻くのに苦労してるみたいッスね。でも、大丈夫ッスよ。皆、逃げるの上手だから心配しないで下さい」
そう話しを聞けて少しだけで不安が取れた
「教えてくれて、ありがとうございます。じゃ、戻ろうっか」
凛と車に戻ろうとして 振り返ると他のチームの人達が立ち塞がっていた
「あれ〜?君達、可愛いね。女の子二人で何してんの?」
「こんな所に居たら危ないよ?」
ニヤニヤして近づいてくる人達
すると、さっきの『支配者』のメンバーの子が私達を背に隠す
「お前ぇら、この人達に手ぇ出すんじゃねえ!!」
「どけよ。ガキには用ねぇんだわ。こんな所に来ているって事は、それなりの覚悟があっての事だろ?」
メンバーの子の胸ぐらを掴むと、思いっきり殴った
「ぐッ」
他の男 二人が、私達の所まで来ると肩に腕を回した
「彩夢ちゃん…ッ」
今にも泣きそうな凛
どうにかして隙を見て逃げるしかない
車まで行けば銀さんがいる
「むしろ そっちが目当てだったりしてな。可愛い顔して意外に大胆かもしれねぇし。ハハハ」
「まぁ、皆で楽しもうぜ」