暗闇の先に…(続)
本当は卒業して すぐにでも結婚したかったけれど、陸斗が私の為に2年間 待っていてくれた
そう、スクールソーシャルワーカーとして働けるようになる為の2年間
私には貴重な2年間だった
「「ありがとう」ございます」
私と陸斗は、祝福してくれる皆に感謝の気持ちを伝えた
「彩夢ちゃん、本当 良かったね。おめでとう!」
「ありがとう。凛、お腹 大きくなってきたね」
そう、凛はテツとの子を妊娠していた
そして私も…
「うん、もうすぐ7ヶ月に入るよ。彩夢ちゃんも無理したら駄目だよ。大事な時期なんだから」
「大丈夫だよ。安定期に入ったから」
お腹にそっと手を当てる
ここには陸斗との愛の結晶がある
すると、後ろからふわりと包み込まれ 私の手の上に陸斗の手が重なり耳元で囁いた
「彩夢、愛してる」
「私も愛してる」
私は 今とても幸せだ
そして、これから先も ずっと幸せでいようね
Fin