暗闇の先に…(続)


再び目が覚めると昼前になっていた



微睡み(まどろみ)の中、陸斗が私の名前を呼び何度目かのキスを落としたのを覚えてる



余韻が残る身体を起こして洗面所へ向かう



顔を洗って歯磨きをし、鏡に映った自分を見て目を見開く


首から胸元にかけて数ヶ所、点々と紅く染め上げられていた



キスマーク!!?いつの間に?



何とか隠れないか髪の毛をいじってると、突然、扉が開き輝真が入って来た



「おは「ぎゃー!!」よ」


慌てて首元を手で隠し、背を向けたまま身を縮めた



「……………ふ〜ん。お盛んな事で」


そう言ってニヤニヤしながら顔を洗って歯ブラシを持って出て行った


「?」


隠したのに…気付かれた?


横を向き後ろ側を見ると右肩の後ろ側にキスマークがあった


「………」



その後、顔を真っ赤にして陸斗に抗議したのは言うまでもない


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