暗闇の先に…(続)
「おや、皆お揃いで。久し振りに兄弟揃った所を見た気がするな。いつ振りか?」
「で、無事なんだろうな?」
先生の話しをまるっと流す辺り(あたり)が、陸斗と似ている
似たような経験をしている私は、先生に同情していた
「無事に終わったよ。数cmずれてたら助からなかったな。麻酔が切れるまで時間がかかるから、お前達も少し休め」
怒りを抑えるかの様に、ぐっと握り締められた拳
湊斗さんの怒りがひしひしと伝わってくる
アキさんが病室へと運ばれて行くのを見届けた後、私達は湊斗さんに呼ばれて空いている病室へと連れて来られた
「兄貴達は怪我してねぇの?」
「あぁ。アキが庇ってくれたからな。直が後を追ったが取り逃がした。…で、情報は掴んだか?」
「いや、まだだ。今 調べてる。分かったら直接 連絡入れる」
しばらくして病室に先生がやって来た
「アキ君、目が覚めたぞ」
その後、私達はアキさんの病室へ行き挨拶をして帰った