暗闇の先に…(続)
寸法が終わり、陸斗が待つ客間へ案内される
そこでは優雅にコーヒーを飲みながら陸斗はカタログをパラパラと捲っていた
「終わったか?」
「うん」
隣の席に座るとコーヒーが運ばれてきた
「一応、色やデザインを任せると言ったが、何か要望があれば伝えといたがいいぞ」
そう言いながら私にカタログを渡してきた
「ううん、大丈夫。寸法の時、もう伝えたから」
「そうか」
微笑みながら私の頭を撫でるその手が心地いい
ドレスの仕上がりまで2ヶ月かかるという事だった