暗闇の先に…(続)


陸斗が…陸斗の家族が……助かるのなら



「条件……って何ですか?」



「簡単な事よ。陸斗さんと別れる。そして、あなたは私達の監視下に置く。ただそれだけの事よ。まぁ…ただ監視下に置くって言っても、そんな都合のいいものじゃないけれど」



クスリと笑った美華さんは、私の耳元に唇を近づけた




「すぐに返事しろとは言わないわ。猶予をあげる…そうね、3日間。まぁ、その3日の間に玖賀の人間が死ぬかもしれないけれど。なるべく返事は早い方がいいわよ?」



そう言って、電話番号が書かれている1枚のメモ紙を渡された



「あなたが決心して連絡をくれたら、お父様に私から止めるよう頼んであげるわ。お父様は私のお願いは全て聞いてくれるから安心して。そして、あなたには田辺の事務所に来てもらう。じゃぁ、話しはお終い。いい返事を待ってるわ」



メモ紙をポケットに入れて部屋を出た


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