暗闇の先に…(続)
次の日、輝真はマッサーの御見舞に行き、私達は陸斗の実家に来ていた
「こちらの計画が漏れてる。相手が本腰入れる前に仕掛ける手筈だったが、黒田組の松橋が姿を晦(くら)ました」
「どう言う事だよ?じゃあ、松橋以外に協力者がいるって事じゃねえかよ」
やっぱり、あの人が情報を流しているんだろうか
それでも確信が持てない以上、口にすべきじゃないと思った
その時、襖の外から声が聞こえた
「失礼します。若が 間もなく到着されます」
「あぁ、着いたら こちらに通せ」
そう陸斗のお父さんが言った時、パンパンと発砲音が外から聞こえた
「姐さん、こちらへ。陸斗、彩夢さんも急いで」
陸斗のお母さんは側近の永田さんに促され部屋を出て行った