暗闇の先に…(続)
怒声や発砲音が、何処か遠くに感じられる
目の前で繰り広げられる惨事を忘れ陸斗を ただ抱きしめていた
それから乱入して来た二人の男性は、複数の人達に取り押さえられると、その場で自害した
「チッ!鉄砲玉か。おい、陸斗を急いで病院へ運べ。お前達は、湊斗に今すぐ連絡を入れて松橋の事務所に行ってこい」
そう陸斗のお父さんが言うと、二人の男性がこちらに来て私の腕から陸斗を連れて行こうとした
私は何故か陸斗を離したくなかった