【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました
「いーでしょー?雑誌なんてどうせいらなくなったら捨てる物なんだから」
「そういう問題じゃない!居候の分際で私に物申するのはやめろ。
あんたって…本当にだらしない所昔と変わってない…。
ちょっと!!服を脱ぎっぱなしにするのは止めなさいよ。洗濯籠にいれなさいよ?!」
「麻子、お母さんみたいな事言うなー」
私の言葉に麻子は頭を抱え、はぁーっと大きなため息を吐いた。
麻子が怒るのに無理はない。昔からきちんとしている彼女の事。
1LDKのマンションはいつもきちっと片付けられている。昔から潔癖症の気はある子だった。
それに比べ、私はというと少し散らかっていても気にならない。駿くんと付き合うようになって表面上はきちんとしていた。
同棲をし始めてからはかなり無理をしていたと思う。その反動か…。麻子の家に居候を始めてからはすっかりと気が抜けてしまった。
駿くんの前だとかっこ悪い自分をどうしても見せれなくて、多少は無理をしていても合わせている自分がいつもどこかに居た。