【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました
「それでさぁー…あんた本当にどうする気なのよぉ…」
「私も一人暮らしのマンション借りないとかなぁ…。」
「都内でしがないOLが一人暮らしをするのは思ってるより大変なもんよ?」
「そんなの知ってますー。大体私は麻子と違って収入が少ないからこんな綺麗なマンションは住めないもん。
私の収入で都内で住める場所なんてボロアパートくらいだよ。ゴキブリが沢山出るような…」
想像をしただけでゾッと鳥肌が立ってしまった。
家を出たまではいい。これからどうなるかは分からない。
でも再び駿くんのマンションに戻って、今まで通りと同じ顔で彼に接する自信はない。
そう考えたら私達はもう終わりにするしかないと思う。
私は彼にはっきりと一緒には居れないと告げた。 お互い少し離れてもう一度考えようとは言われたけれど、考えて何か変わると言うのだろうか?
「もう一度高瀬駿とはきちんと話はするべきよ。どういう結論を出すにしてもね」
「でも私が駿くんに言える事なんて…」